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天候良く競りに活気 イセエビ漁が解禁 奄美群島

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次々と水揚げされる生きのいいイセエビ=21日、奄美市の名瀬漁協

次々と水揚げされる生きのいいイセエビ=21日、奄美市の名瀬漁協

 奄美群島で21日、イセエビ漁が解禁された。天候にも恵まれ、奄美市名瀬の名瀬漁業協同組合(満林春男組合長)は、早朝から生きのいいイセエビが並び活気にあふれた。

 

 名瀬漁協のイセエビの水揚げは177・5キロ(青エビ124・6キロ、赤エビ52・9キロ)。関係者によると、解禁初日としては平年をやや上回るまずまずのスタートとなった。台風の影響で水揚げがわずか4・2キロにとどまった昨年と比べると大幅に増えた。赤エビは最高でキロ当たり4千円超で競り落とされた。

 

 満林組合長は「イセエビがあると競りに活気が出て気持ちが良い。台風9~10号には悩まされたが、今後の漁獲量増に期待している」と話した。

 

 イセエビ漁は資源保護を目的に、産卵期に合わせて5月1日から8月20日までが禁漁期間に設定されている。

 

 

 


認知症患者への接し方学ぶ 大島北高

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受容と傾聴を意識した受け答えを考える生徒=21日、奄美市名瀬

受容と傾聴を意識した受け答えを考える生徒=21日、奄美市名瀬

 県立大島北高校(奄美市笠利町、下髙原涼子校長)の接遇マナー体験授業は21日、同市名瀬の奄美看護福祉専門学校であった。情報処理科の2年生21人が参加。接遇マナーや認知症患者との接し方などを学び、将来の進路に対する意識を高めた。

 

 体験授業は奄美市の「魅力ある学校づくり支援事業」の一環。両校が連携協力した。講師は専門学校の浦口真奈美さん(ビジネス情報学科長)、谷村志寿江さん(こども・かいご福祉学科長)。

 

 谷村さんは厚労省のデータを示し、2025年の認知症高齢者人口は730万人に上り、身近に当たり前にある時代がくるなどと解説。「認知症は病気。正常に発達した知能が後天的に低下していくもの」と話した。

 

 これから多くの患者を支える世代となる生徒たちに対し、コミュニケーション能力には「自己知覚」「受容」「共感」「傾聴」があると説明。認知症患者への対応は、否定しない、逆らわないことなどが原則であるとし、▽発言をありのままに受け入れる「受容」▽発言の裏の思いにまで耳を傾ける「傾聴」―が重要だと語った。

 

 また、認知症だけでなく、日常生活の中でも使える技術として①うなずきや相づちをうつ②相手の発言をくり返す③言葉が出るのを急かさず待つ④相手の発言を要約する―などの方法を紹介した。

 

 生徒たちはアドバイスを受け、場面に合った返答の仕方を考えたほか、浦口さんから正しいお辞儀やあいさつの仕方なども学び、実践した。

 

 平千鶴さん(16)と小野有紗さん(16)は「話し方によって相手に違う印象を与えることが分かった。相手の言葉を受け入れて認知症の方とも会話を楽しくできたら」と話した。

 

 

 

奄美―関西線12月26日開設 ピーチ、奄美へ1日1往復

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12月26日から奄美―関西線に就航するピーチ便の機材(ピーチ・アビエーション提供)

12月26日から奄美―関西線に就航するピーチ便の機材(ピーチ・アビエーション提供)

 2019年度中に格安航空会社(LCC)のバニラ・エアとの経営統合と路線移管が決まっているピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)は21日、奄美空港―関西国際空港線を12月26日に開設すると発表した。同社の奄美発着路線は10月1日就航予定の奄美―成田国際空港線に次いで2路線目。関西線は約7カ月ぶりの再開となる。

 

 バニラ社の関西線は17年3月に就航し、今年5月6日にラストフライトを迎えた。

 

 ピーチの機材は成田線と同じエアバスA320―200(180席)を使用する。運航ダイヤは12月26日から来年3月28日までは▽午後2時10分関西発、同4時5分奄美着▽同4時45分奄美発、同6時15時関西着―の1日1往復。運賃は片道4790~3万2990円の予定で、8月26日午後5時に販売開始する。

 

井上慎一代表取締役CEOは「奄美は国内外からの観光客を引き付ける豊かな観光資源に恵まれた土地。LCCならではの気軽な旅を可能にすることで、地域の活性化と発展に期待する」とコメントした。

 

 奄美―成田線の運航ダイヤは10月から▽午後1時50分成田発、同4時35分奄美着▽同5時15分奄美発、同7時25分成田着。運賃設定は5890円から。

笑いと涙、寸劇「ハナシグヮ」上演 小米老人クラブ「親和会」

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迫真の演技で会場を盛り上げた方言寸劇=10日、知名町フローラル館

迫真の演技で会場を盛り上げた方言寸劇=10日、知名町フローラル館

 知名町小米の老人クラブ「親和会」(平山秀子会長)は10日、同町フローラル館で開催されたあまみ農協利用者年金友の会知名支部第14回総会の演芸発表に登場。方言寸劇「ハナシグヮ」を上演し、笑いあり涙ありの熱演で観客を魅了した。

 

 同会は方言継承や認知症予防などを目的に方言寸劇に取り組み、今回が初作品。脚本は昨年度の『島唄・島ムニ大会』でも方言寸劇を手掛けた田中和夫さん(87)が担当し、田中さんを含む70~80代の会員5人が出演した。

 

 「産(な)し子(ぐゎ) 振(ふ)い捨(し)てぃてぃ 戻(むどぅ)らよでぃしゃしが 居(う)らぬ親(うや) 求(とぅ)めてぃ 泣(な)きゅらと思(うむ)てぃ」(訳:わが子を振り捨てて(実家へ)戻ろうかと思うが、いない親を求めて泣くであろうと思うと決心がつかない)

 

 ストーリーは沖永良部島に伝わるこの唄がモチーフ(題材)。嫁ぎ先で夫の暴力やしゅうとめのいじめに遭う母親の苦悩と、わが子への愛情を描いた。

 

 会場は、5人の年齢を感じさせない迫真の演技に大盛り上がり。最後は沖永良部島民謡「サイサイ節」の総踊りで締めくくった。

 

 公演を終えて田中さんは「劇はせりふを覚え、演じることで頭の体操になる。その成果を披露することで人を喜ばすことにつながればうれしい。次は『島唄・島ムニ大会』に向けて準備を進めたい」と笑顔で話した。

関西線12月26日開設 ピーチ 奄美へ1日1往復 7カ月ぶり復活

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12月26日から奄美―関西線に就航するピーチ便の機材(ピーチ・アビエーション提供)

12月26日から奄美―関西線に就航するピーチ便の機材(ピーチ・アビエーション提供)

 2019年度中に格安航空会社(LCC)のバニラ・エアとの経営統合と路線移管が決まっているピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)は21日、奄美空港―関西国際空港線を12月26日に開設すると発表した。同社の奄美発着路線は、奄美―成田国際空港線がバニラ・エアとして今月31日まで運航。ピーチは10月1日就航予定。関西線は約7カ月ぶりの再開となる。

 

 バニラ社の関西線は17年3月に就航し、今年5月6日にラストフライトを迎えた。

 

 ピーチの機材は成田線と同じエアバスA320―200(180席)を使用する。運航ダイヤは12月26日から来年3月28日までは▽午後2時10分関西発、同4時5分奄美着▽同4時45分奄美発、同6時15時関西着―の1日1往復。

 

 運賃は片道4790~3万2990円の予定で、8月26日午後5時に販売開始する。

 

 井上慎一代表取締役CEOは「奄美は国内外からの観光客を引き付ける豊かな観光資源に恵まれた土地。LCCならではの気軽な旅を可能にすることで、地域の活性化と発展に期待する」とコメントした。

 

 奄美―成田線の運航ダイヤは10月から▽午後1時50分成田発、同4時35分奄美着▽同5時15分奄美発、同7時25分成田着。運賃設定は5890円から。

 

 

 奄美―成田線の運航ダイヤは10月から▽午後1時50分成田発、同4時35分奄美着▽同5時15分奄美発、同7時25分成田着。運賃設定は5890円から。

 

 

 

 

eラーニング教材を導入  手々小中学校

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タブレットを操作し、eラーニング教材「すらら」で学習する手々小中学校の児童生徒ら=21日、徳之島町手々

タブレットを操作し、eラーニング教材「すらら」で学習する手々小中学校の児童生徒ら=21日、徳之島町手々

  【徳之島総局】徳之島町立手々小中学校(竹野博文校長、児童生徒10人)は2学期から、インターネットを利用して学習するeラーニング教材を授業に導入する。国語、算数(数学)、英語の3教科でタブレット端末を使って個人の理解度に応じた学びを実現し、児童生徒の学力向上と教職員の負担軽減を目指す。

 

 教材はeラーニングによる教育サービスを提供する㈱すららネット(本社東京都千代田区、湯野川孝彦代表取締役)の「すらら」。アニメーションキャラクターが単元ごとに対話式で指導し、学力に応じて問題を出題するドリル、定着度を把握するテストの3機能で、1人で学習を進めることができるのが特長。

 

 離島の複式学級で学ぶ児童生徒の学習環境改善の一助にしようと、同校教員が提案し、同教材の導入が実現。同社によると、離島の小中学校がすららを導入するのは国内で初めてという。

 

 21日は同校で公開授業があり、同社担当者が使用方法を説明。児童生徒はタブレットを操作して、楽しみながら学習した。

 

 中学3年の林山晴吹さん(14)は「アニメーションが分かりやすく解説してくれた。1人でも学習できるので、先生も楽になると思う。機器を使って学力向上に努めたい」と話した。

 

 竹野校長は「子どもたちが楽しみながら学習でき、教員のサポートにもつながる」と導入効果を期待。同校では授業での補助教材や休み時間、放課後の空き時間に活用する方針だ。

 

 

 

高齢者の就業機会拡充へ  和泊町シルバー人材センター

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和泊シルバーセンター講習研修①沖 【沖永良部総局】公益社団法人和泊町シルバー人材センター(平山和仁理事長)は22日、町研修センターで剪定(せんてい)技能講習会を、沖永良部空港で日本エアコミューター(JAC)機内清掃研修会をそれぞれ開催した。多様化する発注者ニーズへの対応や会員の就業機会拡充などが目的。同センターでは「高齢者が活躍できる場をもっと広げていきたい」と意欲的だ。

 

 同センターによると、従来の公園整備などに加え、高齢化の進展とともに近年は個人の屋敷などの維持管理に関する注文が増加。技能講習会は剪定や樹木伐採の技術を学び、会員それぞれのレベルアップを図ることが目的。

 

 この日は一般参加3人を含め男性18人が参加。2級造園技能士の資格を持つ和泊町の伊集院侃(すなお)さんを講師に招き、研修センター敷地内に生い茂った樹木を使って剪定作業の際のこつを学んだ。

 

 JAC機内清掃研修会は発注依頼への対応と、会員の希望職種の多様化を踏まえて開催。女性会員5人が参加し、空港に到着した飛行機内で座席周りの清掃作業の手順などを確認した。

 

 同社によると機内清掃業務の一部委託は、客室乗務員の業務負担を軽減することで次便に向けた準備時間の確保が目的。5人は来月から当番制で業務を始める予定。

 

 参加した喜美留の浦美子さん(68)は「以前は介護の仕事をしていたが、やっぱり体を動かしていないと、早く歳をとるからね。新しい仕事は緊張もあるが頑張りたい」と笑顔で語った。

 

 平山理事長は「シルバー人材センターは町の応援団。今後も高齢者の生きがいを追求しながら、それぞれが持つ知識や経験を生かして就業の機会を拡充するとともに、地域社会に貢献できる組織を目指したい」と話した。

(上から)剪定技能講習会に励む男性会員らとJAC機内で清掃作業の手順を確認する女性会員ら=22日、和泊町の沖永良部空港

(上から)剪定技能講習会に励む男性会員らとJAC機内で清掃作業の手順を確認する女性会員ら=22日、和泊町の沖永良部空港

 

 

プロジェクト推進へ、連携確認  古仁屋高校

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生徒によるプレゼンもあった古仁屋高校の「地域創生人材育成プロジェクト」第1回連絡協議会=22日、瀬戸内町

生徒によるプレゼンもあった古仁屋高校の「地域創生人材育成プロジェクト」第1回連絡協議会=22日、瀬戸内町

 瀬戸内町の県立古仁屋高校(重吉和久校長)が2019年度取り組む「地域創生人材育成プロジェクト」の第1回連絡協議会は22日、同校会議室であった。行政、企業、団体関係者ら22人が参加し意見交換。同町の近代遺跡を活用した地域振興、人材育成に向け、連携を深める方針を確認した。

 

 プロジェクトは県教育委員会の事業。高校が地域と連携して実践的な取り組みを行うことで、地域活性化や人材育成につなげる目的。同校では「瀬戸内町を日本スイーツの聖地へ」をテーマに、同町の近代遺跡「白糖製造工場跡」の研究や活用、関連商品の開発などに取り組んでいる。

 

 連絡協議会は連携強化を目的に初開催した。同校担当者が事業概要を説明。今後の計画として、高校生ガイドによるスタディツアーの実施、学習成果をまとめてキャリア形成につなげる「スタディキャリアノート」の作成を行うとした。

 

 意見交換では参加者から「戦争遺跡も含めた町全体の近代遺跡に取り組みを広げていくことができないか」「大学でもこのような研究をする学生が求められている。ガイド業など生徒の就職にもつながる」「同校への地元の子どもたちの進学率は50%以下。独自の研究活動は同校に目が向くきっかけになる」などの意見があった。

 

 同校生徒4人が自分たちの取り組みを説明するプレゼンテーションもあった。

 

 県教育庁高校教育課産業教育係の中原嘉久さんは、自分の考えを発信できる人材の育成が求められているとし、「どう地域と連携しているか、普通科の取り組みとして見本を示していただければ」と期待を込めた。

 

 

 


夏休みの自由研究、総仕上げ  笠利町

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講師と一緒に貝の名前を確認する児童生徒=22日、奄美市笠利町

講師と一緒に貝の名前を確認する児童生徒=22日、奄美市笠利町

  奄美市教育委員会が主催する笠利地区の夏休み理科作品名付け会は22日、同市の笠利公民館であった。市内外の児童生徒ら40人が参加。夏休みの自由研究で集めた植物、昆虫、貝について講師の助けを借りながら名前を調べ、標本を完成させた。

 

 講師は當田嶺男さん(植物)、鮫島真一さん(昆虫)、圓忠造さん(貝)の3人が務めた。児童生徒はあらかじめ調べた名前が正しいかどうかや、調べても分からなかったものの名前を講師と一緒に確認した。

 

 貝の標本作りに取り組んだ赤木名中1年の浜崎悟空さん(12)は「地元にある貝に興味があって研究テーマに選んだ。集めたのは50個ぐらい。友達の標本を見て他にもいろんな貝があることが分かったので来年も挑戦したい」と話した。

 

 名瀬・住用地区の名付け会は26日、同市名瀬の奄美文化センターであり、植物、昆虫、貝、岩石の講師が児童らを手伝う。

 

 

 

 

 

民間の立場で自然遺産登録後押し

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世界自然遺産推進共同体発起企業の(右から)河村NTTドコモ鹿児島支店長、久見木JAL鹿児島支店長、武田守人JAC経営企画部長=23日、奄美市名瀬

世界自然遺産推進共同体発起企業の(右から)河村NTTドコモ鹿児島支店長、久見木JAL鹿児島支店長、武田守人JAC経営企画部長=23日、奄美市名瀬

 民間の立場から奄美・沖縄の世界自然遺産登録を後押ししようと奄美群島で23日、世界自然遺産推進共同体が発足した。日本航空(JAL)、日本エアコミューター(JAC)、NTTドコモの3社の呼び掛けで県内40事業所・団体が参加。関係者は環境保全と地域振興策の循環モデル確立を目標に掲げ、「世界自然遺産を人類共通の財産として将来に引き継ぐため、一丸となって推進していく」と意気込みを語った。

 

 奄美市名瀬のAiAiひろばで同日、JAL鹿児島支店の久見木大介支店長とNTTドコモ鹿児島支店の河村学支店長が記者会見した。

 

 参加企業は奄美群島を中心に酒造、金融、運輸、観光、大学など多種多様な団体が名を連ねた。環境省、林野庁、県、奄美群島広域事務組合、奄美12市町村が後援予定。

 

 活動の柱は▽希少種や自然環境の保護▽普及啓発、調査研究▽密猟・密輸防止対策▽自然環境の活用を通じた地域貢献―など。

 

 具体的な取り組みは今後総会等で検討する。まずは個々の企業が実施している活動の情報共有、相互参加などを行う。JAL鹿児島支店の久見木支店長は「共同体が熟成していけば提案も出てくると思う。参加企業と共につくり上げていけたら」と話した。

 

 同様の共同企業体は5月に沖縄でも発足した。構成企業・団体は32社。希少カメの判別ができるNTTドコモ開発のアプリケーションを活用し、密猟・密輸対策の実証実験を行っている。

 

 

 

 

近畿大、樟南高相撲部が奄美合宿

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徳之島合宿で汗を流す樟南高校と近畿大学の相撲部員ら=23日、徳之島町亀津

徳之島合宿で汗を流す樟南高校と近畿大学の相撲部員ら=23日、徳之島町亀津

 近畿大学相撲部(伊東勝人監督、部員29人)と樟南高校相撲部(里村周二監督、部員4人)は22日から2日間の日程で、徳之島合同合宿を行った。最終日も徳之島町相撲場で実践形式の練習に汗を流した。

 

 樟南高相撲部は、徳之島出身の部員が頑張っている姿を保護者や地域住民に見てもらおうと定期的に同島で合宿を行っている。近畿大相撲部との合同合宿は3回目。里村監督(57)と伊東監督(54)は同大の先輩後輩の間柄で一緒に練習することになったという。

 

 23日は樟南高4人、近畿大11人の部員が練習に参加。地元の小中学生も加わり、ぶつかり稽古など激しい練習を見学した。

 

 樟南高相撲部の里村監督は「大学生との練習は技術的にも精神的にも得るものが大きい。合宿は部員が成長する絶好の機会。9月の全国大会も控えているので強化にもつなげたい」、近畿大の伊東監督は「学生が指導する側になることで、自分の相撲を見つめ直すことができる。練習環境を変えることで学生の刺激になれば」と語った。

 

 全国大会で優勝経験のある亀津小5年の徳田倫之亮君(11)は「先輩たちの取組を見て、体の大きい相手への対策を学べた。9月には全国大会出場を懸けた九州大会もあるので頑張りたい」と話した。

 

 両校の部員らは23日、奄美大島に移動し、28日まで宇検村で合宿する。

 

 

 

 

水中展覧会「アクアート」開幕 瀬戸内町嘉鉄

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開幕したアクアート=23日、瀬戸内町嘉鉄(同実行員会提供)

開幕したアクアート=23日、瀬戸内町嘉鉄(同実行員会提供)

 大島海峡を舞台とした水中展覧会「アクアート」(同実行委員会主催)が23日、瀬戸内町嘉鉄で開幕した。関東や関西の美術作家ら6人と嘉鉄小児童が布や木材などを使った独創的な作品を展示している。25日まで。

 

 1997年に始まり3年ぶり18回目。今回は嘉鉄湾の浅瀬(2~3㍍)と深場(8~10㍍)の2区域で10点を展示した。嘉鉄小児童は21日のワークショップ「みんなで人魚になってみよう!」で作品制作。海の生き物になった自身の影を不織布で表現した。

 

 大島紬の文様や人と自然の調和など各作家の作品テーマはさまざま。出展作家の1人で同イベントアートディレクターの安藤隆一郎さん(35)は「海への展示活動を通して、浮力や潮の流れなど自然の力にどう応えられるかを考えるとともに、自然の美しさ、力強さを発見している。見る人にも作品を通してそれを発見してほしい」と話した。

 

 観覧できる時間は午前10時~午後5時(最終日は午後3時まで)。観覧無料だが、シュノーケルやダイビングの手配は各自で。問い合わせは電話090(8562)0149実行委へ。

 

 

 

瀬戸内町、大型クルーズ船誘致を断念

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大型クルーズ船寄港地開発計画の誘致断念を発表する鎌田愛人瀬戸内町長=23日、同町役場

大型クルーズ船寄港地開発計画の誘致断念を発表する鎌田愛人瀬戸内町長=23日、同町役場

 瀬戸内町が同町西古見への誘致を検討していた大型クルーズ船寄港地開発計画について、鎌田愛人町長は23日、「同計画による地域振興策の実現や、住民感情等も含めた受け入れのための条件を整備することは困難」とし、誘致を断念すると発表した。

 

 町役場で記者会見した。鎌田町長はクルーズ船寄港地に関する検討協議会(委員長・宮廻甫允鹿児島大学名誉教授)から今月10日に提出されたクルーズ船寄港地の在り方についての提言書を、「真摯(しんし)に受け止め、今後のクルーズ観光の基本姿勢とすることは当然」とした上で、「現在進めている西古見への誘致計画は町内の合意形成が不十分な状態にあり、提言内容を順守して進めるには長期の時間を要する。そのような状況の中で議論することは好ましくないという私の判断」と断念を決断した理由を述べた。

 

 今後の西古見集落を含めた町の振興策については「町長期振興計画を着実に実現していくことが重要と考えている。西古見集落の皆さま方には現状を憂い、(クルーズ船誘致の)要望をいただいていたが、大変申し訳なく思っている。西古見には素晴らしい自然、貴重な戦争遺跡がある。これを活用し、住民と話し合いながら活性化に努力していきたい」と述べた。

 

 県には20日に誘致断念を連絡し、県からは「町の判断を尊重する」との回答があったという。

 

 同日夕には鎌田町長自ら西古見集落に出向き、誘致断念を報告した。茂節子区長は南海日日新聞社の取材に対し「町長の決断を受け止める。私たちは集落を何とかしたいと考えて要望書を出したが、町長はいろんな意見を総合的に判断くださったのでしょう。今回の件で西古見に注目していただいたので、今後も目を向けていただきたい」と話した。

 

 同計画は2017年8月、国の「島嶼(とうしょ)部における大型クルーズ船の寄港地開発に関する調査の結果」公表を受けて動きだした。町は独自に調査を進め、町内3カ所の候補地の中から、西古見・池堂地区を最適地と判断し、誘致に名乗りを上げた。

 

 一方、町民への説明不足などを背景に、町内外で誘致に反対する団体発足や署名活動の動きが広がった。誘致の賛否で対立の構図ができ、事実に基づかない情報が錯綜(さくそう)するなどして町は混乱した。

 

 クルーズ船寄港地に関する検討協議会は町内各種団体代表や学識経験者など19人で18年10月に発足。5回の議論を重ね、鎌田町長に▽環境保全と産業振興を図る専門家の意見を踏まえた対策の検討▽環境許容量を踏まえた観光管理計画の策定―など7項目にわたる提言書を提出していた。

 

 

 

首都圏の企業で職場体験 徳之島町の中高生

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製菓メーカーを訪問し企業活動について学んだ生徒たち=日、東京・新宿 

製菓メーカーを訪問し企業活動について学んだ生徒たち=日、東京・新宿

  【東京支社】首都圏の企業などを対象にした徳之島町のインターンシップ教育事業に参加している中高生人は日、製菓メーカーのカンロ㈱(東京・新宿区)を訪問し、商品開発から製品が市場で販売されるまでの一連の流れを学んだ。人材育成を目的とした同事業は、ふるさと納税による「ふるさとおもいやり基金」を活用し本年度からスタート。~日まで5泊6日の日程で職場体験や企業訪問、神奈川県の青少年との交流、予備校や学習塾での学習体験など行った。

 

 インターンシップに参加したのは町内の中学生3人と高校生7人の計人。カンロ㈱やテレビ東京、ソニーミュージック、野毛山動物園などで職場体験を行ったほか、JICA横浜で国際情勢などについても学んだ。

 

 カンロを訪問した生徒たちは、しょうゆを隠し味に用いた「カンロ飴」のヒットに始まった同社の商品開発の歴史などを学んだ。商品名を決める際には数百ある候補から選び出すと教えられ、生徒たちから驚きの声が上がった。

 

 生徒たちは期間中、夕方から新宿の予備校と学習塾で数学や英語の集中学習にも取り組んだ。生徒の一人は「電車を活用して分単位のスケジュールをこなしている。学んだことしっかりと自分のものにしてこれからの生活に生かしたい」と話していた。

 

 

 

 

対馬丸の悲劇 わが身として 沖縄県・宇検村平和交流事業

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多くの対馬丸犠牲者が漂着した宇検村宇検の船越浜で、生存者の証言を音読する参加者ら=24日、宇検村

多くの対馬丸犠牲者が漂着した宇検村宇検の船越浜で、生存者の証言を音読する参加者ら=24日、宇検村

 太平洋戦争中、沖縄から多くの学童を乗せて渡航していた疎開船「対馬丸」が米潜水艦に攻撃され多くの犠牲者が出た事件を学ぼうと24日、沖縄県の小中学生が犠牲者が流れ着いた宇検村宇検を訪れた。参加者は慰霊碑が立つ船越(フノシ)海岸で黙とうし、犠牲者の冥福を祈った。25日に同所で開催される慰霊祭にも参加する。

 

 対馬丸は1944年8月21日、学童や一般疎開者を乗せて那覇港を出港。22日、鹿児島県悪石島沖で米潜水艦ボーフィン号の魚雷攻撃を受け沈没した。判明分だけで学童約800人を含む1400人以上が犠牲になった。

 

 悪石島沖で被害に遭った人々は漂流し、宇検村や大和村、瀬戸内町などに漂着。宇検村宇検の船越浜には、当時の悲惨な事件を忘れないようにと2017年3月、慰霊碑が建立された。

 

 これを機に沖縄県と「対馬丸平和学習交流事業」が昨年から始まった。今回は沖縄県から小中学生16人、保護者14人の計30人が参加。宇検村側からも小中学生5人、保護者2人が参加した。

 

 多くの遺体が漂着した船越浜で、児童らは当時救助に当たった宇検村民の証言資料を音読。「『沖縄の人は仏様をとても大切に思っているから、いずれ必ず遺骨を引き取りに来る』と言われ、一体一体山の方に頭を向けて埋葬した」「死体はひどいにおいだったので、配給物資だった焼酎を口に含ませて死体の埋葬にあたった」などのエピソードを読み上げた。

 

 参加した那覇市の小学5年生、金城未侑(みゆ)さん(11)は「学校で対馬丸のことを知り、自分で現地に行って学びたいと思った。当時、もし私だったら対馬丸に乗る方を選んだかも。沖縄の地上戦の惨状を見るのはもっとつらそう」と、当時の状況を自分の身に置き換えて戦争に対する理解を深めていた。

 

 主催した沖縄県子ども生活福祉部の榊原千夏課長は「一体一体大切に埋葬してくださった宇検村の方々に感謝の気持ちで訪れている。平和の尊さを学ぶためにも今後も続けていきたい」と話した。


市中パレードで開幕 千人参加し、みなと祭り 瀬戸内町

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パレードでにぎわった瀬戸内町みなと祭り=24日、同町古仁屋

パレードでにぎわった瀬戸内町みなと祭り=24日、同町古仁屋

 第39回瀬戸内町みなと祭り(同協賛会主催)は24日、古仁屋市街地などで開幕した。初日は市中パレードがあり、強い日差しの下、踊り連に19団体、みこし連に5団体計千人余りが参加し、街を盛り上げた。最終日の25日は舟こぎ競争や八月踊り、花火大会がある。

 

 市中パレードは町地域女性団体連絡協議会を先頭に高校、病院、各種団体などが続いた。みこし連では、交差点でみこしを勢いよく回転させる迫力のパフォーマンスで観客を沸かせた。沿道には多くの町民や観光客らが繰り出し、祭りを楽しんでいた。

 

 今年で創立70周年となる関西瀬戸内会の会員ら111人のツアー客もパレードに参加。彌島康民会長(同町与路出身)は「今年の祭りもにぎやかでいい。町民全体が参加し、町の活性化につなげてほしい」と笑顔で話した。

 

 この日は大湊緑地公園で相撲大会、春日公園で歌謡・島唄大会もあった。

奄美博物館がリニューアル

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月ごとの行事や自然を紹介した3階展示室=24日、奄美市名瀬

月ごとの行事や自然を紹介した3階展示室=24日、奄美市名瀬

 大規模リニューアル工事を終えた奄美市立奄美博物館(高梨修館長)で24日、リニューアルオープン記念式典が開かれた。来夏の登録実現を目指す世界自然遺産を視野に、自然と人が密接に関わりながら育まれた歴史や文化、独自の生態系を分かりやすく紹介。市指定文化財「南島雑話」写本の常設展示をはじめ、手で触れて学べるハンズオン展示、解説の多言語化も取り入れた。出席者からは「情報発信の拠点に」「地域活性化につながってほしい」と期待の声が寄せられた。

 奄美博物館は1987年に開館した。全3階の展示を刷新する大規模リニューアルは初めて。総事業費1億円を投じ、昨年10月から今年8月16日までリニューアル事業が行われた。

 

テープカットでリニューアルを祝った式典=24日、奄美市名瀬

テープカットでリニューアルを祝った式典=24日、奄美市名瀬

 記念式典は約150人が出席した。朝山毅市長は「30年以上にわたる調査研究の蓄積を反映させ、環境文化博物館として整備した。先人が守り育んできた奄美の独自性を改めてご覧いただきたい。国内外に発信することで自然遺産の誕生を後押しし、さらなる飛躍に期待したい」とあいさつした。

 

 祝い唄やテープカットに続き、久伸博文化財課長が概要説明した。

 

 館内は全体を通じストーリーを持たせた展示構成。1~3階はそれぞれ「海」「里」「山」をイメージした。

 

 導入部分の1階は立体地形模型や、地域の方言と島唄を聞き比べできるタッチパネルモニターを新設した。2階では南島雑話に登場する民具を挿し絵と併せて展示。奄美通史コーナーは旧石器時代から現代までの歴史を資料やパネルで紹介した。

 

 3階は自然と暮らしのフロア。シマ(集落)の年中行事や自然界の移ろいを1カ月ごとにまとめたコの字型の壁面展示が目を引く。中央の既設ジオラマは剥製の数を51種類に増やし、奄美の森をより体感できる内容になった。

 

 リニューアルオープンを記念し、9月1日まで入館料無料で開放する。

郷土色豊かな芸能堪能 児童から一般19団体出演 天城町で徳之島民謡大会

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オープニングを飾った井之川中学校と下久志青年団の「下久志棒踊り」=24日、天城町天城

オープニングを飾った井之川中学校と下久志青年団の「下久志棒踊り」=24日、天城町天城

 【徳之島総局】第29回徳之島民謡大会(徳之島3町文化協会主催)が24日、天城町防災センターであった。会場には老若男女約350人が詰め掛け、郷土色豊かな伝統芸能や島唄を堪能した。

 

 「徳之島民謡は島の心 みんなで守り育てよう」をテーマに、3町持ち回りで毎年開催されている。天城町文化協会の中水勝久会長は「島口の継承に向け、大会を盛大に楽しもう」などとあいさつ。今年は児童から一般まで19団体が出演した。

 

 プログラムは2部構成。徳之島町立井之川中学校と下久志青年団が伝統芸能「下久志棒踊り」でオープニングを飾った。各町の代表者らが島唄や伝統芸能、島口漫談などを披露し、最後は六調でにぎやかに締めくくった。

台湾客誘致PJ始動 台湾師範大生らがプラン考案 奄美大島

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壁にスライドを映しながら奄美の歴史や観光の現状などについて講話した山下氏(右奥)=23日、奄美市笠利町のまーぐん広場

壁にスライドを映しながら奄美の歴史や観光の現状などについて講話した山下氏(右奥)=23日、奄美市笠利町のまーぐん広場

 台湾師範大学の大学院生らが台湾の観光客向けの奄美観光プランを考案するプロジェクトが23日、奄美市笠利町のまーぐん広場で始まった。この日は、㈱奄美イノベーション代表取締役の建築家・山下保博さん(59)が奄美大島の歴史や観光の現状などについて講話した。大学院生らは9月末ごろまで滞在し、島内観光や各種調査を行う。

 

 プロジェクトは台湾師範大学と九州大学が2017年から実施している「日台間の観光交流の促進に関する共同研究」の一環。台湾師範大学の大学院生2人と同大を卒業したメディア関係者2人が、奄美大島で観光資源の調査や地元自治体、観光関係業者との意見交換などを行い、台湾の観光客に向けた観光プランを考案する。

 

 プロジェクトには、古民家を再生した宿泊施設の運営やまちづくりに取り組む㈱奄美イノベーションが協力。代表取締役の山下氏は23日の講話で「奄美の各集落に息づく魅力を掘り起こし、奄美と台湾をつなぐプランを考えてほしい」などと伝えた。

 

 台湾師範大学大学院生のキョ・インインさん(23)は「奄美は何より海が素晴らしいと思う。各地を見て台湾の観光客向けのプランを考えるが、まずは自分自身が奄美を満喫したい」と語った。

全国定時制通信制大会で特別賞 眞正博さん(37)

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全国高校定時制通信制柔道大会で特別賞を受賞した眞正博さん=23日、奄美高校

全国高校定時制通信制柔道大会で特別賞を受賞した眞正博さん=23日、奄美高校

  第50回全国高等学校定時制通信制柔道大会(全国高等学校定時制通信制教育振興会など主催)が4日、東京・講道館であった。男子75㌔以下級に眞正博さん(37)=奄美高校定時制3年=が県代表として出場。仕事と学業を両立し、子育てをしながら柔道に打ち込む姿が評価され、「石澤奨学会理事長賞」(特別賞)を受賞した。眞さんは「支えてくれた家族や職場、学校関係者のおかげ」と感謝した。

 

 眞さんは中学を卒業後、建設業に従事した。「技術があれば学歴は関係ない」と思っていたが、腰の病気を機に転職。レンタカー会社に勤めた。ここで学歴の壁にぶつかった。待遇面で高卒以上の同僚と格差がある。眞さんには妻(35)と3人の子どもがいる。眞さんは「家族を守っていくためにも待遇を上げたい。高校に行こう」と考えた。

 

 職場の後押しもあり、2017年、奄美高校定時制商業科に入学。35歳だった。入学と同時に部活動を探した。柔術の経験がある眞さんは「柔道をしたい」と考えたが、当時は柔道部がなかった。運良く眞さんが入学した年、柔道の指導経験豊富な本村大志教諭(54)が赴任した。2人は同好会を立ち上げた。

 

 眞さんの一日は忙しい。職場は奄美市笠利町。午後4時に仕事を切り上げ、学校へ向かう。授業開始は午後5時20分。授業を終え、夜遅くなっての帰宅。「子どもたちの寝顔を見るのが楽しみ」(眞さん)。当初は授業についていくのにも苦労した。部活は土日が中心。本村教諭と共に中学校にも出稽古に行った。同好会は1年後、「部」に昇格した。

 

 眞さんは6月にあった資格審査(選考会)を突破。全国大会の出場権を獲得した。眞さんの日々の努力は職員、生徒、PTAにも知られていた。誠実な人柄は高い評価を受けた。学校は終業式と合わせて壮行会を開催した。全国大会には東京ともしび会(昇勝美会長)=定時制同窓会=の会員も応援に駆け付けた。

 

 全国大会、初戦の相手は三重県の15歳の選手。惜しくも敗れたものの、最後まで諦めない姿勢に卒業生たちは温かな拍手を送った。試合終了後、眞さんの「石澤奨学会理事長賞」受賞が決まった。対象は男女各1人。賞は困難な環境の中で練習成果を発揮した選手に贈られる。本村教諭は「この賞は1勝よりも価値がある」とたたえ、ともしび会も喜びを共にした。

 

 受賞後、眞さんは家族や職場の協力に感謝するとともに、「柔道を通して多くの仲間ができた。卒業後も柔道や柔術を続け、恩返しがしたい。子どもたちに挑戦し続ける姿を見せたい」と話した。

 

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