第2回琉球フェスタ(奄美在住沖縄県人会主催)が16日、奄美市名瀬の名瀬漁協揚げ場であった。沖縄出身者や2世、3世など縁の深い人々を中心に多くの市民らが来場。バンド演奏や郷土芸能が披露され、にぎやかな雰囲気の中で奄美と沖縄の発展や両地域の交流促進に期待を寄せた。
フェスタは2016年2月、県人会の創立60周年を記念して名瀬のAⅰAⅰひろばで初開催。2年に1度の定期活動に位置付けようと、会場を変更して第2回を開いた。
前川順英会長(58)によると、1960年代には県人会の敬老会など定期行事は漁協の揚げ場で開かれていたという。当時を振り返り、引き継ぐ意味も込めて漁協開催とした。
天候にも恵まれ、会場は午前中から大混雑。ステージイベントは山元孝子道場の琉球舞踊や奄美看護福祉専門学校のエイサー、県人会青年部メンバーでつくるバンドの演奏、奄美大島出身のミュージシャン平田輝さんと沖縄を中心に活動中のジョニー宜野湾さんのライブなど多彩なプログラムが続いた。合間には奄美―沖縄往復航空券などが当たる抽選会もあった。
奄美在住沖縄県人会の会員数は現在、約120世帯。前川会長は「ほとんどが2世、3世。だからこそ自分のルーツである沖縄への思いも大事にしてほしい。奄美と沖縄は同じ文化圏にあり、自然の分野でも同じ枠組みで世界遺産登録を目指している。フェスタが、両地域の交流促進の一助になれば」と話した。