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世界自然遺産科学委作業部会 天城町

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モニタリング計画案について協議した科学委員会奄美作業部会=6日、天城町防災センター

モニタリング計画案について協議した科学委員会奄美作業部会=6日、天城町防災センター

 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」世界自然遺産候補地科学委員会の奄美作業部会(座長・米田健鹿児島大学名誉教授、委員8人)が6日、天城町防災センターであり、遺産推薦地の保全状況について科学的な評価を行い、管理に活用するモニタリング計画案について協議があった。委員から「地元の研究者や愛好家がたくさんいる。実際に森に入って見ている情報を吸い上げ、活用する体制を充実してほしい」との提言があった。

 

 モニタリング計画の策定は、自然遺産候補地の奄美・沖縄について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関・国際自然保護連合(IUCN)が昨年5月に「登録延期」を勧告した際に指摘した課題の一つ。

 

 計画案では、固有種・絶滅危惧種の保全状況や人為的影響、外来種の生息・生育状況、観光利用の状況と環境負荷など5項目について、地域ごとに具体的な計21の指標を設け、調査項目や実施主体を盛り込んだ。計画期間は遺産登録を見込む20年から10年間。約5年に1度、調査結果を総合的に評価してユネスコ世界遺産センターに報告する。

 

 委員から物資輸送などに伴う外来種の侵入状況を把握するため、「港湾や空港施設と連携した保護体制が必要」という助言があった。

 

 観光利用について、「世界遺産になると、今まで経験がないくらい人が増える。何人なら大丈夫か、生態系への影響を科学的に証明するのは難しい」とオーバーユース(過剰利用)を懸念する意見があり、「管理ができていないと手遅れになり、一気に危機遺産になる。重要なエリアは最初に厳しい定員を設け、ガイドを付けるようにしてコントロールすべき」と指摘した。

 

 モニタリング計画は委員らの意見を反映して修正し、今年秋に奄美・沖縄の候補地4地域で現地視察を行うIUCNに提出する。

 

 米田座長はモニタリング計画について「価値ある自然を末永く維持するための担保を示せた。地域住民と連携しながら実践することが大事だ」と評価し、IUCNの視察に向けて「多岐にわたる管理に関する取り組みを地道に続けた実績がある。きっちりフィールドで展開を示すことができればいい評価をしてもらえるだろう」と述べた。

 


七ヶ宿町児童ら宇検村タエン浜で海遊び

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ヤドカリを興味深そうに見つめる児童ら=7日、宇検村タエン浜

ヤドカリを興味深そうに見つめる児童ら=7日、宇検村タエン浜

 宇検村と交流事業を行う宮城県刈田郡七ヶ宿町の児童らが6日、奄美大島に入った。3泊4日の日程。7日は同村タエン浜海水浴場でバナナボートやシュノーケリングなどの海遊びを体験しながら、村内の児童との交流も楽しんだ。

 

 宇検村と七ヶ宿町の交流は2014年度にスタート。17年10月には友好都市提携協定を結んだ。夏は七ヶ宿町の児童が奄美大島でマリンスポーツを、冬は宇検村の児童が七ヶ宿町でスキーをそれぞれ体験している。

 

 今回は七ヶ宿小学校(岩山悦朗校長、児童42人)の6年生7人と引率者5人の計12人が来島。初日は龍郷町で泥染めを体験した。7日は村主催のシマっ子体験学習を受講している名柄、田検、久志の3小学校の6年生8人も参加。児童たちは3班に分かれて海遊びと貝殻アクセサリー作りを楽しんだ。

 

 初めて奄美大島を訪れたという七ヶ宿小6年の松木優奈さん(11)は「海が透き通っていてとてもきれい。宇検の人たちが積極的に話し掛けてくれたのでなじめた」。田検小6年の時田寧々さん(12)は「いつもより大人数で海遊びできて楽しかった。七ヶ宿の人ともっと交流したい」と笑顔を見せた。

 

 一行は8日、奄美市住用町のマングローブでカヌー体験を行う予定。

子どもら英語と科学原理同時に楽しむ

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オール海さん(右)の説明に聞き入る参加者=7日、奄美市名瀬公民館

オール海さん(右)の説明に聞き入る参加者=7日、奄美市名瀬公民館

 工作講座「英語DEアート&テクノロジー」(NPO法人アマミーナ青少年チーム主催)は5~7日、奄美市名瀬公民館であった。3日間で未就学児―中学生延べ70人余りが参加。英語環境下での工作を通して、英語と科学の原理を同時に学んだ。

 

 同法人は2012年から毎年、英語を使った交流イベントを企画している。本年度は2回目で、3日間に分けて割り箸やゴムなど身近な材料を使った物作りを楽しんだ。講師はカリフォルニア大学でコンピューターと認知科学(ロボット工学)を専攻するオール海(かい)さん(21)が務めた。

 

 7日午前は弓矢の原理を応用した「簡単安全クロスボー(ダーツ)」作りに挑戦。参加者は、オールさんの英語による作り方説明を見て聞き、大人の助けを借りながら工作。約2時間かけて完成させると、クロスボーを使った的当てゲームを楽しんだ。

 

 参加した山名功竜君(10)=名瀬小5年=は「分からない英語もあり、作るのも難しかったが、完成させることができ、楽しかった」と満足していた。

 

 同日午後には、初日に定員オーバーで参加できなかった人を対象に、再度輪ゴムで走るレーシングカー作り講座が行われた。

大阪市立大、田窪教授がロボット技術講演

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ロボット技術の発展について語る田窪朋仁教授=5日、奄美市名瀬

ロボット技術の発展について語る田窪朋仁教授=5日、奄美市名瀬

 「ロボット革命―身近になったロボット技術」と題した記念講演が5日、奄美市名瀬のAiAiひろばであった。大阪市立大学の田窪朋仁教授がロボット技術の発展や業界の現状について語った。

 

 講演は同市笠利町の県奄美パーク・田中一村記念美術館で開催していた美術展「松本零士&牧美也子の世界展」(7月14日~8月4日)の関連イベントでNPO法人アマミーナ主催。大人から子どもまで約30人が参加した。

 

 田窪教授は画像や映像を使って世界で開発研究されている2足歩行や4足歩行などのロボットや実用化されている産業用ロボットを紹介。2017年には世界で約200万台の産業用ロボットが稼働しているなどと説明し、「労働人口減少などの問題をロボットで代替していければというのが研究者の願い」と語った。

Gチャンプにさくらひめ ヨロン黒牛まつり

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グランドチャンピオンに輝いた「さくらひめ」と川上栄地さん=6日、与論町

グランドチャンピオンに輝いた「さくらひめ」と川上栄地さん=6日、与論町

 【沖永良部総局】与論町肉用牛共進会、第12回「ヨロン黒牛まつり」(同実行委員会主催)が6日、JAあまみ与論事業本部農畜産物流通センターであった。町内の畜産農家から27頭の出品があり、朝戸の川上まり子さん出品の牛「さくらひめ」がグランドチャンピオンに選ばれた。川上さんは昨年に続いてのグランドチャンピオンで、同共進会で初となる連覇を達成した。

 

 イベントは鹿児島黒牛の銘柄確立と飼養農家の士気高揚を目的に毎年開いている。出品牛の内訳は1部(月齢10~14カ月)15頭、2部(15~21カ月)12頭。

 

 審査は全国和牛登録協会鹿児島県支部の上西愼茂事業推進課係長を審査委員長に、委員4人で行い、発育体積、資質品位など6項目を見た。

 

 講評で上西委員長は「出品牛は全体的に発育良好で体積感の面では大変良かった」と評した半面、「全体的な身体の締まり具合などの面で惜しいところもあった」と課題にも触れた。

 

 川上さんの「さくらひめ」は第2部で1席(最優秀)を獲得。「体積」「種牛性」の2部門で特別賞も受賞した。

 

 親子で畜産経営に励む、川上さんの息子の栄地さん(29)は「グランドチャンピオンは全く予想しておらず、今回はたまたま運が良かった」と謙虚に喜びを語り、「もっと(牛飼いとして)成長して与論島の畜産振興に貢献したい」とも話した。

 

 川上さんを除く各部門上位入賞と特別賞の受賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽第1部 ①池田克也(さつき)②福永末男(ひめこ)③坂本光啓(あすか)▽第2部 ②竹美智子(えみ)③白石将(まるみ)▽特別賞前躯 竹美智子(同)▽同後躯 同▽同肢蹄 池田克也(さつき)

困難抱える若者を支援 雇用創出へ向け資金募る

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支援を呼び掛ける原田さん=7日、奄美市名瀬

支援を呼び掛ける原田さん=7日、奄美市名瀬

  「不登校を経験した子に社会とつながる就業の場を」―。奄美市名瀬の原田さおりさんは5日、インターネットを活用して支援金を募るクラウドファンディングを開始した。困難を抱える若者たちの雇用創出で地域の居場所づくりを目指す。原田さんは「働く意欲が高くてもさまざまな理由で就職が難しい人たちがいる。奄美の若者たちへ力を貸してほしい」と協力を呼び掛けている。

 

 原田さんは元スクールソーシャルワーカー。不登校の子どもとその家族らを支援する中で、家庭内では解決が難しい問題や、それを本人や家族の責任として切り捨てる社会のあり方に疑問を持っていた。

 

 中でも義務教育の中学校を卒業後に行き場がなくなった子どもたちの居場所づくりが急務として、今年4月に奄美市名瀬に小売店「楽笑(らくしょう)」をオープン。店では不登校を経験した女性を含め4人が働く。

 

 同店は9月から弁当製造部門を拡充し、元不登校の若者など新たに3~5人を雇用する予定。既に奄美市内の事業所から弁当販売契約の内定を受けており、支援金は製造施設の整備や不登校児支援などに充てる。

 

 原田さんは「子どもたちには社会とつながりを持つ場が必要。働くことを通して地域に心の拠点を持ち、いつか別の誰かを支える存在になれるよう手助けしたい」と思いを語った。

 クラウドファンディングの目標額は100万円。締め切りは8月31日。プロジェクトの詳細はウェブサイト「レディーフォー」で閲覧できる。URL・https://readyfor.jp/projects/rakushoを入力するか、QRコードをスマホで読み取ると該当ページにアクセスする。

 

 支援金は口座振替でも受け付ける。振込先は南日本銀行大島支店(普通口座)1127082「楽笑 代表

原田さおり」。

 

 問い合わせは電話0997(54)2611同店。

クラウドファンディングのサイトへリンクするQRコード

クラウドファンディングのサイトへリンクするQRコード

奄美大島で9月13~24日に日米実動訓練

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陸自奄美駐屯地で日米実動訓練に用いられる中距離地対空誘導弾(中央奥)=7月、奄美市名瀬

陸自奄美駐屯地で日米実動訓練に用いられる中距離地対空誘導弾(中央奥)=7月、奄美市名瀬

 防衛省陸上幕僚監部は8日、今年3月に新編された陸上自衛隊奄美駐屯地で行われる米陸軍との実動訓練(オリエント・シールド19)の概要を明らかにした。奄美大島では9月13~24日に行われ、陸自側約30人、米陸軍側約30人が参加する。主に中距離地対空誘導弾(中SAM)の警備を中心とした共同警備訓練を行う。

 

 オリエント・シールドは、毎年陸自が国内で行っている米陸軍との共同実動訓練。陸自と米陸軍がそれぞれの指揮系統に従って共同作戦を行い、連携強化と対処能力の向上を図ることを目的としている。

 

 奄美大島では9月13日から訓練準備に入り、実動訓練は14~23日。24日は撤収に当てられる。

 

 奄美駐屯地内で行われ、同駐屯地の中SAM部隊約30人が、03式中SAMを配置し警備する。中SAMは飛来してくる航空機やミサイルを迎撃する防空用のミサイルシステム。

 

 米陸軍側は米国本土から第33歩兵旅団戦闘団第2―106騎兵大隊30人が奄美入りし、駐屯地内のエリア警備に当たる。個人携行の火器は持ち込む予定だが、大規模な装備品の搬入計画はないという。

 

 陸幕によると、訓練期間中、米軍兵士は基本的に駐屯地内に滞在し、民間の宿泊施設は利用しない。また、実弾を使用した射撃訓練や、民間地での訓練展開も行わない。

 

 陸幕は日米共同訓練を部隊の新編から間もない奄美大島で行うことについて「島しょ部での対処能力向上という目的はあるが、主要な訓練地は九州本土。奄美地域を意識したわけではない」と話している。

 

 オリエント・シールドは奄美以外の地域では8月26日~9月23日、熊本県の健軍駐屯地、大矢野原演習場、高遊原分屯地、北海道の矢臼別演習場で行われ、総勢で陸自側約950人、米陸軍側約950人が参加する。

 

 近年、米陸軍が取り組む「マルチ・ドメイン・タスク・フォース」(歩兵、砲兵、航空、防空、サイバーなど戦闘に必要な機能を併せた部隊)と連携するもの。陸自側も今年3月に熊本に新編されたサイバー攻撃への対処を担う「西部方面システム防護隊」などが参加し、共同訓練を行う。サイバーや電磁波などの新領域での日米共同訓練は、これまで米国本土で行うことはあったが、国内で行うのは今回が初となる。

 

親子でハンセン病学ぶ 奄美和光園

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真剣な表情で入所者の体験談を聞く家族連れら=8日、奄美市名瀬の奄美和光園

真剣な表情で入所者の体験談を聞く家族連れら=8日、奄美市名瀬の奄美和光園

 奄美市名瀬の国立療養所「奄美和光園」(加納達雄園長、入所者23人)で8日、県事業の「親子療養所訪問」があった。市内の家族連れなど8組28人が入所者と交流してハンセン病問題への理解を深め、差別や偏見のない社会実現への思いを強くした。

 

 親子療養所訪問は、ハンセン病問題の啓発につなげようと毎年夏に実施している。参加者は旧火葬場や朝日小・中学校双葉分校跡など園内施設を見学後、納骨堂に献花して亡くなった人たちの冥福を祈った。

 

 加納園長が講演し、和光園が設置された背景や経緯、らい予防法によってハンセン病患者を強制収容した国の政策などを説明した。

 

 同法が廃止された現在、同園は入所者が夏祭りなどで市民と触れ合い、市民の農園利用や外来診療を受け付けるなど地域に開かれた施設になっていると紹介。その一方で入所者の平均年齢が86・4歳と高齢化が進む現状も示した。

 

 交流会は参加者が2班に分かれて入所者、同園職員と懇談。1947年に18歳で同園に入所したという女性(90)は、発症当時は戦争の恐怖感が残り、病気でさらに不安が増したとして「あまり思い出したくない」と語った。同園での生活について「入所者みんなで仲良く助け合ってきた。運動会は楽しかった」と振り返った。

 

 初参加の名瀬小6年の竹山南々子さん(12)は「ハンセン病を体験した人はつらい思いをしてきたんだと感じた。今回のことを友達に伝えたい」と話した。

 


米寿と健康祝い写真贈呈 奄美市共同募金委

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米寿の記念写真を受け取る照幸喜さん(左)=8日、奄美市笠利町喜瀬

米寿の記念写真を受け取る照幸喜さん(左)=8日、奄美市笠利町喜瀬

 奄美市共同募金委員会(会長・朝山毅市長)は8日、米寿を迎えた同市笠利町の59人に、カメラマンが撮影した顔写真を贈った。副会長の福山敏裕奄美市社会福祉協議会長が対象者を訪ね、写真を贈呈。長寿と健康を祝った。

 

 米寿の記念写真贈呈は旧笠利町時代の1979年から、赤い羽根共同募金の配分金を活用して毎年行っている。今回は、32年4月2日~33年4月1日に生まれた人が対象。

 

 写真を受け取った同町喜瀬(打田原)の照幸喜さん(87)は「お年寄りを大事にしてくれてありがたい」と笑顔。福山副会長は「社会貢献をされてきた方々へのお礼として、今年も実施できてよかった」と話した。

 

「奄美ウエア(仮)」制定へ 本場奄美大島紬伝統工芸士会

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大島紬を使用した新しい衣類の制定に向けて意見交換した関係者=7日、奄美市名瀬

大島紬を使用した新しい衣類の制定に向けて意見交換した関係者=7日、奄美市名瀬

 本場奄美大島紬を用いた新しい衣類「奄美ウエア(仮称)」の制定・普及を目指す本場奄美大島紬伝統工芸士会(南愛子会長)の研究会が7日、奄美市名瀬の市産業支援センターであり、紬関係者ら12人が今後の方向性や名称などについて意見を出し合った。「職場で着られる服」を想定して試作品を制作し、住民らにアンケートを実施する。

 

 奄美ウエアの制定は、住民が気軽に着用できる紬の服の普及で奄美らしさを島内外へアピールするとともに、本場奄美大島紬の需要開拓を目指す狙い。活動には奄美群島広域事務組合の民間チャレンジ支援事業を活用する。

 

 研究会は紬生産者や地元商工会、自治体関係者らを招き、衣類開発に向けて意見交換した。参加者から▽すれに弱い生地の弱点克服が課題▽歴史や物語性のある地域に根ざした衣類を▽着ることへの利点や付加価値をアピールできる商品に▽地元に利益のある商品展開を―などの指摘があった。

 

 南会長は「普及のためには職場で着られることが重要」として、一般へのアンケートを実施すると語った。11月末までに試作品を30着制作し、来年1月ごろに奄美群島内の各事業所へ提供、意見を集約して最終決定する。

 

アイランドホッピング促進

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 県は1回の旅行で奄美群島の複数の島を訪れるアイランドホッピングを促進しようと、旅行者に宿泊費の助成を行う。郡島外に住民票がある旅行者で、それぞれの島で体験プログラムに参加するのが条件。7月1日以降の旅行が対象。助成額は島の数に応じて異なるが、2島巡ると1人当たり6千円。事業費は200万円。予算がなくなり次第終了する。

 奄美群島では各島で多様な体験プログラムを提供している。助成の対象になる条件は、1回の旅行で奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島のうち2島以上に訪れ、各島で以下のいずれかの体験プログラムに参加すること。

 ▽あまみシマ博覧会▽奄美満喫ツアー実行委員会が実施するもの▽奄美群島認定エコツアーガイドを利用したもの▽その他、それらと同等の体験であると認められるもの(「すみよう体験民宿」や「伝泊」など宿泊施設が行う体験事業)。

 加計呂麻島、請島、与路島は奄美大島としてカウントする。

 助成金額は2島訪れると6千円(1人当たり)、3島9千円(同)、4島1万2千円(同)、5島1万5千円(同)。宿泊費が助成金額を下回る場合は、宿泊費が上限となる。

 助成には申請書類が必要。所定の様式に記入し、居住地の証明書、体験事業の領収書、宿泊施設の領収書を添付し提出する。

 申請、問合せ先は一般社団法人奄美群島観光物産協会=0997(58)4888。

 

W盆、W台風で奄美群島商戦波乱

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グリーンストア入舟店で、お盆特集コーナーの商品を手にする買い物客=8日、奄美市名瀬

グリーンストア入舟店で、お盆特集コーナーの商品を手にする買い物客=8日、奄美市名瀬

 盆休みが近づいてきた。今年は奄美群島で主流となっている旧暦(旧7月13~15日)の盆と、新暦の日付を旧暦に近づけた「月遅れ盆」(8月13~15日)が重なる「ダブル盆」となる。13日の盆入りを前に、週末は「盆商戦」の書き入れ時。ところが、台風9号と10号の発生で船の欠航が相次ぎ、仕入れが困難に。品薄も予想される波乱含みとなりそうだ。(9面に関連記事)

 奄美市内のスーパーではダブル盆商戦に備え多めの仕入れを8日に予定していたが、台風9号の影響で8、9日とも船が欠航。食料品担当者は「11日に間に合ってくれればいいが、盆入り直前の12日に急ピッチで陳列するしかない」と焦りムード。

 奄美市名瀬の大手スーパー「イオンプラザ大島店」でも同様。盆入り1週間前の7日から盆準備に入る主婦らで、すでに食料品を中心に品薄状態になってきているという。通常、盆時期は仕入れを増やすが、今年は鹿児島で仕入れ荷がたまっていることから、これ以上仕入れを増やすわけにもいかず「お供え物を中心に、花や果物など商品の到着が待ち遠しい」という。

 一方、同市名瀬のグリーンストア入舟店では7日から盆商戦のチラシを配布。ダブル盆に備え、帰省者が例年より増えることを見込み、吸い物用のしいたけや昆布を多めに用意。仏壇へのお供え用に砂糖菓子や、ぜんざいのあずきなどを通常の2割増しで用意した。

 台風の影響で週末の品薄を懸念した市民らは早々と店を訪れ、果物や和菓子、肉などを購入していた。市内の女性(70)は職場の昼休みを利用して来店。「台風で船が入らず品が無くなってしまうのではと気になって」と話し、「島外に住んでいる家族が無事に帰ってこられるか心配」と話した。

 墓参りに必要な花屋も仕入れに神経を尖らせる。通常、盆前の墓参りでピークが予想されるのはやはり週末の10、11日。同市名瀬の永田墓地近くにある「フラワーショップ花盛」は台風9号の影響で船が欠航したため、急きょ空便で菊を仕入れた。「ダブル盆で墓参りの人が増えるのと、台風の影響を懸念して通常の2倍近い菊を仕入れた」といい、「送り盆はつぼみを好む方も多く、開花の具合を予想しながら仕入れ、品薄にならないように用意している」と話している。

 

 

海難救助の男性2人に感謝状 第十管区海上保安本部

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奄美海上保安部の江藤部長(右)から感謝状と盾を受け取った黒澤船長(中央)と伊東さん=9日、奄美市笠利町の笠利総合支所

奄美海上保安部の江藤部長(右)から感謝状と盾を受け取った黒澤船長(中央)と伊東さん=9日、奄美市笠利町の笠利総合支所

 奄美市笠利町沖で転覆、遭難した漁船を発見し、乗組員2人を救助したとして、第十管区海上保安本部はこのほど、奄美漁業協同組合所属の漁船「第3大黒」の黒澤汪夫船長(72)と乗組員の伊東大祐さん(45)=ともに同町須野=に感謝状を贈った。9日、奄美市笠利総合支所で伝達式があり、奄美海上保安部の江藤隆志部長が2人に感謝状と盾を手渡した。

 2人は5月20日午前10時ごろ、同町のあやまる岬から南南東約18・5㌔沖合で、転覆した漁船を発見。船体にしがみついていた乗組員の男性2人=当時30代=を救助した。同船は前日の午前10時ごろ転覆し、連絡が途絶。同漁協所属の漁船や奄美海保の巡視船などで捜索を行っていた。

 感謝状を受け取った黒澤船長は「海に投げ出されて24時間漂流するという厳しい状況の中、無事見つけられてよかった」と話した。江藤部長は「今後も官民連携して海の安全を守っていきたい」と語った。

 

 

不審者から児童を守れ 奄美市名瀬

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訓練で協力して不審者役を取り押さえる教諭ら=9日、名瀬小学校

訓練で協力して不審者役を取り押さえる教諭ら=9日、名瀬小学校

 奄美大島の小中学校教諭を対象とした学校安全教室(県教育委員会主催)が9日、奄美市の名瀬小学校などで開かれた。教諭約50人が参加。不審者への対応訓練を通して、不測の事態から児童生徒や自身を守るための対応法を学んだ。

 同教室は教諭らの夏休みを利用して毎年行われている。今年5月に川崎市で登校のためのスクールバスを待っていた児童が刃物で切り付けられ、児童ら19人が死傷した事件を受け、校内だけでなく、登下校時の校外も想定に加えて実施された。

 不審者対応訓練には奄美警察署の署員が協力。不審者役の署員は大声を上げて室内に侵入しようとしたり、いきなり無言で侵入したりとさまざまな状況を再現。教諭らは不審者と対峙(たいじ)したり、刃物を持って暴れだした不審者をさすまたで取り押さえるなど、状況に応じた行動ができるかを実践で確かめていた。

 訓練に参加した奄美市内小学校の30代女性教諭は「訓練だと分かっていても頭の中が真っ白になり何もできなかった。普段からしっかり対策を考えておく必要があると痛感した」と振り返った。

 訓練後は講師に招かれた高知県教委学校安全対策課の吉門直子企画監が「『生きる力』を育むこれからの安全教育」と題して講演した。

 

九州中学総体相撲、新島男子個人制す

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九州中学総体相撲男子個人で優勝した新島(提供写真)

九州中学総体相撲男子個人で優勝した新島(提供写真)

 2019年度九州中学総合体育大会(九州中学校体育連盟など主催)は9日までに大分県などで相撲などがあった。奄美勢は相撲の男子個人戦で龍南3年の新島伊武起が優勝。赤木名3年の栄陽翔が8強入りした。

 


商店街夏祭り にぎわう 奄美市名瀬

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フラダンスなどが披露され、人垣ができた特設舞台=10日、奄美市名瀬

フラダンスなどが披露され、人垣ができた特設舞台=10日、奄美市名瀬

 第18回商店街夏祭り(奄美市通り会連合会主催)は10日、奄美市名瀬の中心商店街であった。天候不良のため内容を一部変更。ステージ発表、軽トラ市など多くの催しが行われ、市民や帰省客、観光客らでにぎわった。

 

 夏と秋に開催される恒例イベント。昨年の夏祭りは台風で中止されたため2年ぶりとなった。

 

 同連合会の惠枝美会長はあいさつで、経済産業省の2019年はばたく商店街30選に選定されたことを報告し、「普段から皆さんが祭りなどに参加してくれたことが評価を受けた。今日は楽しんでいってほしい」と呼び掛けた。

 

親子連れに人気だったバルーンアート=10日、奄美市名瀬

親子連れに人気だったバルーンアート=10日、奄美市名瀬

 アーケードに設置された特設ステージでは2部構成でフラダンス、島唄、バンド演奏などが繰り広げられた。新極真カラテは気合たっぷりに瓦割りとバット折りを披露し、会場からどよめきの声が上がった。

 

 このほか各通りも歩行者天国となり、出店が立ち並んだ。警察、消防、海上保安部、自衛隊の各触れ合いコーナーでは制服着用や車両乗車体験が行われ、子どもたちの人気を集めていた。

紬フェスタにぎわう 奄美市

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反物を体に当てて着姿をイメージする来場者ら=10日、奄美市名瀬の市産業支援センター

反物を体に当てて着姿をイメージする来場者ら=10日、奄美市名瀬の市産業支援センター

 本場奄美大島紬産地再生協議会の「紬フェスタ」が10日、奄美市名瀬の市産業支援センターで始まった。反物や小物の展示即売会のほか、試着や機織り、染色体験などのワークショップがあり、奄美市内外から訪れた家族連れなどで終日にぎわった。11日まで。

 

 フェスタは「幅広い年代の人に紬を身近に感じてもらおう」と、昨年に続き2回目。来場者は展示スペースで反物を体に合わせて着姿のイメージを確かめたり、紬の着物を試着して写真を撮ったりと思い思いに紬の魅力を体感した。

 

 藍染め・泥染め体験や紬のはぎれを使った小物作りコーナー、機織り体験などもあり、郷土が誇る伝統工芸品について楽しみながら学ぶ親子連れの姿も見られた。

 

 同協議会は本場奄美大島紬協同組合、本場奄美大島紬販売協同組合と行政関係機関で構成。奄美市と龍郷町は2016年から住民を対象に反物などの購入費を助成している。

 

 成人式用の反物を求めて家族で訪れた青山海斗さん(20)は、「奄美に生まれたからには紬を着たいと思っていた。イメージ通りの白大島が見つかりうれしい。身に着ける日が楽しみ」と笑顔で話していた。

宇検村で豊年祭シーズン幕開け

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豊年祭の始まりを告げる「振り出し」=10日、宇検村屋鈍集落

豊年祭の始まりを告げる「振り出し」=10日、宇検村屋鈍集落

 集落の繁栄と五穀豊穣を祈る宇検村の豊年祭が10日、久志、屋鈍両集落を皮切りに始まった。あいにくの雨天下、相撲や八月踊りが土俵で奉納された。9月15日までの約1カ月間、村内14集落で行われる。

 

 屋鈍集落(29世帯、57人)は奄美で最初に4本柱の土俵やぐらができたと言われ、昔から相撲が盛んな地域。同日は、その日の風向きで出発地点を決めて土俵まで練り歩く「振り出し」で始まった。

 

 振り出しは「トックリ」と呼ばれる大きなかめを男児が運ぶのが特徴。25人の力士たちは列をなし「ヨイヤヨイヤ」「ワイドワイド」と勇ましい掛け声を掛け合い、トックリを担ぎながら土俵入りした。

 

 豊年祭には近くの集落や島内外の出身者を含め、約200人が参加。初土俵入りする乳幼児や、なかなか相撲を取ろうとしない幼児らの取組に、会場からは大きな声援や拍手、笑い声があふれた。

 

 屋鈍は6月の大雨による土砂崩れで1カ月以上道路が通行止めになり、3週間前に規制解除になった。崎初夫区長(67)は「大変心配をおかけした。こうしていろんな方の協力で豊年祭を無事開催でき、本当にありがたい」と話していた。

 

 相撲の後には八月踊りが奉納され、集落にはチヂン(太鼓)の音と歌声が響いた。

喜界―鹿児島、就航60周年 記念品贈呈し節目祝う JACが記念イベント

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搭乗客へ記念品を手渡す客室乗務員=10日、喜界空港出発ロビー

搭乗客へ記念品を手渡す客室乗務員=10日、喜界空港出発ロビー

 喜界―鹿児島を結ぶ空の便は10日、就航60周年を迎えた。同日、喜界と鹿児島の両空港で記念イベントがあり、喜界空港では日本エアコミューター(JAC)の職員らが搭乗客へ記念品を手渡して同路線の節目を祝った。

 

 喜界空港は1931年、旧海軍航空隊喜界島基地として整備された。第2次世界大戦中は沖縄へ向かう特攻機の中継基地としても利用されたという。

 

 戦後、59年に町営の旅客空港として再スタート。64年に奄美空港が供用を開始するまで、県本土と奄美群島各島を結ぶ空の玄関口として活躍した。

 

就航60周年を迎えた喜界―鹿児島路線の旅客機=10日、喜界空港

就航60周年を迎えた喜界―鹿児島路線の旅客機=10日、喜界空港

 喜界―鹿児島路線は59年、東亜航空(旧日本エアシステム)が最大8席の小型プロペラ機・ビーチクラフトC185で1日1往復の運航を開始。数回の運休期間や隔週運航などを経て、現在はJACが最大48席のATR42―600型で1日2往復している。

 

 喜界空港であったイベントでは、JACの山本和則執行役員・総務部長が「多くの方々の支えに感謝してる。これからも奄美群島を含めた県の魅力をしっかりと発信し、地域へ貢献していきたい」とあいさつ。

 

 喜界町の隈崎悦男副町長は戦中戦後の同空港の歴史を紹介した上で、「交通・観光を支える重要な空港。行政としても整備を続けていく」と述べた。

 

 お盆直前のこの日、鹿児島からの第1便は満席。鹿児島へ向かう第2便も夏休みの帰省や旅行客らでほぼ満席となった。出発ロビーでは客室乗務員らが搭乗客へ鹿児島県と喜界島の特産品やオリジナルグッズ、登場証明書などを手渡し、鹿児島空港へ飛び立つ飛行機を見送った。

奄美群島離島割引カード、「準住民」は153枚

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本年度から新たに発行している「準住民」対象の離島航空割引カード(右)。左は群島民を対象とする従来のカード

本年度から新たに発行している「準住民」対象の離島航空割引カード(右)。左は群島民を対象とする従来のカード

 県の奄美群島航空・航路運賃軽減事業は本年度、群島民に扶養されている群島外在住の学生らを「準住民」と位置付け、6月3日から群島内の各市町村で離島航空割引カードを交付している。準住民へのカード交付数は7月末現在、153枚。市町村別で最も多い奄美市でも26枚にとどまっており、担当者は「せっかく国が設けた支援制度。積極的に利用を」と呼び掛けている。

 

 航空・航路軽減運賃事業は国の奄美群島振興交付金を活用し、県本土と奄美群島の離島間を結ぶ航空・航路運賃を割り引く。昨年度までは対象を奄美群島の在住者に限っていたが、奄美群島振興開発特別措置法(奄振法)の延長に伴い、交付金事業6年目の本年度、制度を拡充した。事業費は総額で12億2千万円(航空路9億9500万円、航路2億2500万円)を計上した。

 

 準住民対象の割引カードはピンク(従来の群島住民は青色)。奄美市以外の発行数(7月末現在)は▽大和村2枚▽瀬戸内町3枚▽龍郷町5枚▽宇検村11枚▽喜界町15枚▽徳之島町9枚▽天城町13枚▽伊仙町10枚▽和泊町18枚▽知名町18枚▽与論町23枚。交付を受けるには、発行から3カ月以内の在学証明書と、扶養を証明する健康保険証が必要。扶養している保護者らが代理人として市町村の窓口を訪れて申請している。

 

 県は「準住民」の人数を約2千人と予想しており、これまでの交付申請状況について奄美市の担当者は「思ったよりも少なく、意外だ」としながらも「学生を扶養する保護者らにとって負担軽減の恩恵は大きい。今後、次第に増えていくのではないか」と予想している。

 

 

 

 

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