県が奄美市笠利町土浜の県道沿いに整備していた展望デッキが完成し、このほど供用が始まった。付近は太平洋を見渡すことができ、奄美の代表的なビューポイント(景勝地)として人気の場所。奄美大島の空の玄関口・奄美空港にも近く、観光客の注目も集めそうだ。
2018年度魅力ある観光地づくり事業の一環で、県道沿いにある「原ハブ屋」の隣接地に整備した。強化プラスチック製で、高さ2・4㍍、広さ54平方㍍。ベンチを設け、休憩もできる。
デッキの脇には19年度に約130平方㍍の舗装駐車場も設ける予定。暫定供用に当たり、同店の協力を得て店舗駐車場を利用できるという。展望デッキと駐車場整備を合わせた総事業費は約7千万円を見込む。
県大島支庁建設課は「奄美を代表する景勝地で、雄大な風景を楽しめる場所。世界自然遺産登録への再推薦も決まり、観光客の増加も予想される。島内外の多くの人に展望台を利用してほしい」としている。
同支庁管内では本年度、魅力ある観光地づくり事業を活用し、土浜地区を含む7カ所で展望施設や駐車場を整備する計画だ。