児童発達支援センター「聖隷かがやき」の起工式が7日、龍郷町の手広地区であった。運営団体や行政、地域住民ら約50人が出席。心身の発達に課題がある子どもを支援する奄美大島北部の拠点施設として期待を寄せた。センターは来年度中の運営開始を目指す。
運営は社会福祉法人聖隷福祉事業団(山本敏博理事長、本部・静岡県浜松市)が担う。同事業団は2016年、同町の体育・文化センターりゅうゆう館に未就学児対象の発達支援事業所(定員10人)を開設。現在は同町の久場集会施設で支援を行う。
事業団によると、支援センターの新設に伴い、児童発達支援事業の定員を20人に拡充。小学生~18歳未満が対象の放課後デイサービス事業(定員10人)、保育所等訪問事業なども展開する。
支援センターは鉄筋コンクリート平屋建て、延べ床面積は約400平方メートル。子どもの年齢や発達に応じて支援するため、屋内に3部屋、屋外に遊技場やプールなどを設ける予定。敷地は2030平方メートル。町有地を有償で借用する。
起工式で、竹田泰典龍郷町長は「子どもの発達支援や療育における北大島の地域支援体制の中核となりうる施設として期待する」と激励。山本理事長は「発達支援は高い専門性が求められる。子どもや保護者にとってかけがえのない施設となるよう決意を持って努力する」と語った。
同様の支援事業を行っている施設は奄美大島には奄美市名瀬と瀬戸内町にある。