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大高OBが国体で活躍  福井国体・軟式野球

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国体初出場で好投した大島高校出身の松下投手(写真は本人提供)

国体初出場で好投した大島高校出身の松下投手(写真は本人提供)

 福井国体の軟式野球競技が5日、開幕し、大島高校野球部出身の松下勇一(22)が所属する鹿児島相互信用金庫の1回戦突破に貢献した。自身初となる全国大会のマウンドに立った右腕は「直球の調子がよく楽しんで投げられた」と話した。

 

 松下は大島高校が2013年4月の九州高校野球県予選で神村学園を下し、同大会で22年ぶりの県4強入りを果たした際のエース。3年時の夏大会では初戦で敗れ涙をのんだものの、思いを受け継いだ後輩たちが1年後に21世紀枠で春のセンバツに出場した。

 

 進学した日本文理大学では登板こそなかったものの全日本大学野球選手権を経験。今年4月から鹿児島相互信用金庫へ就職して軟式野球部へ入部し、チームは鹿児島県代表として九州ブロック予選を勝ち抜き国体出場を果たした。

 

 社会人1年目で迎えた全国の舞台で松下は二回に2番手で登板し、六回まで毎回3人で締めた。七回に失策と本塁打で2点を許したものの八、九回を三者凡退に抑える好投を見せ、チームを勝利に導いた。

 

 力強い速球と強気で攻める投球スタイルは高校時代のまま。「いつでも投げる準備はしていた。緊張したが、ワンアウト取ったら自信が出た」と投球を振り返り、「2年後、島の代表として全力で投げる姿を見てもらいたい」と20年開催の鹿児島国体出場へ向けて力を込めた。

 

 高校時代の監督だった渡邉恵尋さんは現在、鹿児島国体の大会局競技力向上対策課に勤務する。渡邉さんは「教え子が社会に出て活躍する姿を見るのは冥利(みょうり)に尽きる」と目を細め、「2年後、鴨池のマウンドで投げ、優勝する姿を見るのが楽しみ」とエールを送った。

 

 ◇1回戦(桜橋総合運動公園野球場)

鹿児島相互信用金庫

031000000|4

000000200|2

チームながの(長野)

(鹿)崎山、松下―奥村

(長)園田、勝山、丸山、坂本―仮屋

▽本塁打 池田(長)▽二塁打 川野(鹿)

 ※6日の2回戦、鹿児島相互信用金庫は三菱重工長崎と対戦


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