奄美市住用町出身のマジシャン、小林忠光さん(73)=大阪府富田林市=が7日、同町役勝でマジックショーを開催した。〝人体切断〟や紙テープがうどんに変わるマジックなど、数々の不思議を披露。マジックで古里に恩返しした。
小林さんは手品歴30年以上。演歌歌手の前座を務めたこともある。ボランティア活動にも熱心で、奄美でもショーを開催している。
マジックショーは役勝集会場で行われた。入場無料。小林さんは心づくしの料理も提供した。奄美歌謡の歌手、しいちゃん(前田静代さん)が2曲歌ったあと、小林さんのステージが始まった。
小林さんはイリュージョン系が得意。紙テープを丼の中でかき混ぜ、うどんに変わると、子どもたちは目を丸くした。メインは人体切断マジック。女性が入ったダンボール箱を短剣で突き刺すと、不安そうな顔をする人も。女性が無事出てくると、拍手が沸き起こった。
2人の子どもと一緒に訪れた女性(40代)は「マジックは初めて見た。楽しくて時間があっという間だった」と満足そう。小林さんは「恩返しのつもりで企画した。大勢の人に来てもらえてうれしい」と話した。