与論町肉用牛共進会、第11回「ヨロン黒牛まつり」(同実行委員会主催)が7日、JAあまみ与論事業本部農畜産物流通センターであった。町内の畜産農家から27頭の出品があり、朝戸の川上まり子さん出品の牛「しおり」がグランドチャンピオンに選ばれた。
鹿児島黒牛「奄美牛」の銘柄確立と飼養農家の士気高揚を目的に毎年開いている。出品牛の内訳は1部(月齢10~14カ月)16頭、2部(15~21カ月)11頭。
審査は全国和牛登録協会鹿児島県支部の福田祐貴登録課長を審査委員長に、委員4人と補助員4人で行い、発育体積、資質品位など6項目を見た。
講評で福田委員長は「発育面では月齢に対して体積感のある非常に良い牛がそろった印象」と評価した一方、「上位も含め、背中の線がやや左右になびいて見える牛が多かった」と課題にも言及した。
川上さんは1部と2部に計3頭を出品。1部で「しおり」が最優秀を受賞、3席に選ばれた「かおり」も「種牛性」と「肢蹄」の2部門で特別賞を獲得した。
川上さんの息子、栄地さん(27)は「グランドチャンピオンは今回が初めてで素直にうれしい。離島から鹿児島の畜産業を盛り上げていけるようにこれからも頑張りたい」と話した。
川上さん以外の各部門上位入賞は次の通り。(敬称略)
▽第2部最優秀 原田諭▽特別賞体積 酒井祐次▽同前躯 同▽同後躯 白石将