絵の街そお3号展(一般財団法人まちづくり曽於主催)が曽於市であり、奄美市名瀬の辻幸起さん(52)の作品が最高賞(大賞)に次ぐ「絵の街そお市長賞」を受賞した。入賞作品などは19日まで曽於市末吉総合センターに展示される。観覧は無料。
絵の街展は2017年に続き2回目。3号サイズ(縦273ミリ×横273ミリ)以下の洋画や日本画、版画などが対象。今回は県内外から165点の応募があった。奄美市名瀬出身の右田和幸さん(さいたま市在住)の作品「立神―子どもの頃見た不思議な夢」は秀作賞に選出された。
辻さんの市長賞受賞作は「奄美の小魔物(ケンムン)」。奄美の山林の沢で真夜中に妖怪のケンムンが頭から火を出しながら漁をする瞬間を描いた。画材はクレヨンや蛍光ペン、油性ペンを使った。
辻さんは「祖父や島のお年寄りから聞いたケンムン目撃談を基に描いた。『両生類ではないか』との視点でリアルな生物として表現した。絵画で奄美を発信できてうれしい」と話した。
辻さんの別作品「奄美の小魔物(ケンムン)ガジュマルの主」、奄美市の大山愛耶さんの「レイン」も入選を受賞した。