島づくり経済フォーラム(公益社団法人奄美大島青年会議所主催)が16夜日、徳之島町内のホテルであった。米・オレゴン大学特任教授の牧野三佐男氏と経営コンサルタントを手掛けるシーエルエムラボ代表の橋口雅裕氏が講演。島内の商工関係者ら約40人が聴講し、奄美・沖縄の世界自然遺産登録後の地域活性化策に理解を深めた。
島づくりと異文化交流をテーマに講演した牧野氏は「奄美群島の中で名前を聞くのは奄美大島ばかり。徳之島をアピールするために目立つことを考えないといけない」と指摘。自然遺産登録後の外国人観光客増加を見据えて英語の話せる島づくりを提言し、語学勉強会や移民フォーラムの開催などを提案した。
橋口氏は宇治茶の関連商品などで外貨を稼ぐ京都府和束(わづか)町の事例を紹介し「徳之島には稼ぐ素材がたくさんある。来島者向けにどういう物を売っていくかがキーワードになる」と強調。地域特性を生かした特産品のブランド化や現地に訪れた人限定のサービス提供など、多様な視点からの商品開発をアドバイスした。
フォーラムは17日にも奄美市であった。