人口が同規模の自治体で住民の参加率を競うスポーツイベント「チャレンジデー2018」が30日、全国各地で行われた。奄美群島では奄美市(4万3707人)が広島県三次市(5万3120人)と、和泊町(6612人)が秋田県八峰町(7341人)と対戦した。奄美市、和泊町の住民らはラジオ体操やグラウンド・ゴルフ、マスゲーム講習会などで運動を楽しんだ。
奄美市は10回目の参加。市民ら約450人が午前6時半から名瀬小学校校庭でラジオ体操で汗を流したのを皮切りに、同市役所にある事務局にはランニングや筋力トレーニングなどを行った個人や団体から参加報告が続々と届いた。
大島地区女子マスゲーム講習会(奄美群島市町村体育協会など主催)も名瀬総合体育館であり、群島内26団体から約300人が参加して振り付けを練習した。
講師は名瀬信愛幼稚園の谷村広美副園長。課題曲は20年に鹿児島県である国民体育大会の公式イメージソング「ゆめ~KIBAIYANSE~」。講習会で学んだダンスは各市町村や小中学校の体育祭、運動会で披露される。
マスゲームに参加した奄美市笠利町の村田真由美さん(59)は「初めて聞く曲。ワクワクする曲調で踊れてくると楽しかった」。チャレンジデーについては「運動するいいきっかけだと思う。近所の人もウオーキングしていた。やるからには勝ちたい」と話した。
チャレンジデーは15分以上継続して運動した住民が対象。同市の昨年の参加率は56%。市教委は今回の目標を57%に設定した。
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15回目の参加となった和泊町は集落ごとの早朝ラジオ体操を皮切りに町内バレーボール大会やヨガ体験教室など各種スポーツ大会や体験教室を開き、勝利を目指した。
沖永良部島は終日晴れで絶好の運動日和。午前中に和泊町民運動広場であったグラウンド・ゴルフ大会は主に高齢者ら31チーム約150人が参加、試合を楽しみながら心地よい汗を流した。
夕方からはスポーツゴミ拾いやズンバ教室、親子キッドビクスなどを行い、参加率の底上げへラストスパート。町民それぞれが健康増進や体力向上などの目的に向けて体を動かした。