スカイマーク(本社東京都、市江正彦社長)は25日、中部国際空港(愛知県常滑市)―鹿児島、鹿児島―奄美大島の2路線を開設すると発表した。8月1日からそれぞれ1日2往復4便を毎日運航する。同社の鹿児島―奄美大島線の就航は2011年以来約7年ぶり。観光誘客や利便性の向上が期待されている。
スカイマークの鹿児島を発着する定期線は羽田、神戸の2路線。鹿児島―奄美大島線は季節定期便として10年9~10月と11年3~10月に運航していた。
現在、鹿児島―奄美大島線は日本エアコミューター(JAC)などが1日7往復14便、中部―鹿児島線は全日本空輸(ANA)や格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンが1日5往復10便を運航している。
今回の路線開設は世界自然遺産登録が見込まれる奄美への観光客や、中部圏から鹿児島へのビジネス客の利用が見込めると判断した。
機材は177人乗りのボーイング737―800型機を使用し、運賃は今後決定する。中部―奄美大島間を1日で乗り継ぎできるようダイヤを設定。市江社長は「多くの人に利用してもらえるような運賃を考える」と話した。
市江社長と25日、懇談した三反園訓知事は「中部圏から奄美へのルートが開設され、新たな観光需要の掘り起しが期待できる。安定的な運航をお願いしたい」と語った。
中部国際空港 愛知県常滑市沖の埋め立て島に2005年2月開港。日本の国際拠点空港の一つで愛称セントレア。国内外約50社が就航し、17年度利用旅客数1154万人。