NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の沖永良部島でのロケが2月末から始まっている。主演を演じる俳優の鈴木亮平さんが地元紙のインタビューに応じ、沖永良部島の印象や今後のドラマの見どころなどを語った。
―ロケ地の沖永良部島の印象は。
「ゆっくりできる地だなと思います。(ロケの前に)歓迎会を開いていただいたが、すごく楽しみに僕たちを待ってくれていたんだなというのが伝わってきてうれしかった。人が優しくて温かいというのが一番の印象です」
―ドラマで今後注目してほしい部分は。
「一つは画(え)の美しさ。奄美大島、沖永良部島の自然など美しい部分を切り取って全国の皆さんにも見ていただきたい」
「奄美大島では愛加那さんとのラブストーリーが描かれる。西郷さんが初めて女性を本気で愛したのが、愛加那さんだと僕は思っている。ドラマチックな恋愛もそうですし、子どもも初めて授かり、家族愛を含めた人間愛というものが、西郷さんの中で大きく育っていくところを見ていただけたら」
―奄美の「西郷どん」ファンにメッセージを。
「ドラマで一番描きたかった部分というのが、実は僕たちが『島編』と呼んでいる奄美大島や沖永良部島の場面。今ドラマで見ていただいている真っすぐな西郷吉之助が、いわゆる革命家、西郷隆盛に変化していく(過程)というのが、全てこの島に詰まっていると思っている」
「今までの西郷隆盛を描いた作品にない、『この島での生活があってわれわれが知る西郷隆盛になっていった』というのをしっかりと描いていきたい」