NHK大河ドラマ「西郷どん」のパブリックビューイング(PV)イベントは16日、龍郷町のりゅうゆう館であった。老若男女約500人が来場し、出演者や島編の撮影に携わったスタッフらと共にスクリーンに見入った。
来場者は午後6時のBS放送に合わせ、ホール、アリーナの2会場で放送を見守った。最終回の「敬天愛人」は、龍郷で生まれた西郷隆盛の息子・菊次郎が父を回想するシーンでスタート。西南戦争に敗れた西郷軍の壮絶な最期やかつての友人で政敵となった大久保利通の死が描かれた。
これまでの回想や愛加那が西郷を思うような演出もあり、会場にすすり泣きの声が響く中、1月7日から全47話で放送された西郷隆盛の物語が幕を閉じた。
毎週欠かさずドラマを観賞し鹿児島市にある「西郷どん」大河ドラマ館も訪れたという奄美市名瀬の堀越順子さん(41)、さくらさん(16)、大佑さん(9)親子は「盟友といえる西郷吉之助と大久保正助の2人の姿に泣いてしまった」「島唄も生で聞けて感動した」と話し涙をぬぐっていた。
イベントではゲストの里アンナさん、前山真吾さんの島唄や劇中歌が披露されたほか、最後は龍郷町安木屋場集落の住民が三味線や太鼓を持って登場。会場一体となって六調を歌い踊り、ドラマでもおなじみの掛け声「チェスト」で締めくくった。