大島紬の生地を使ったクールビズシャツが31日、三反園訓知事に贈られた。鹿児島純心女子短期大学(鹿児島市)と本場大島紬織物協同組合(同)が産学連携で試作した。関係者の意見を参考にし、将来の商品化を目指す。
同短大の生活学科の学生は授業の一環で大島紬を使ったドレスを作り、学園祭や県内のイベントで披露している。
産地の振興に一役買おうと2年前に同組合と研究グループを立ち上げた。開発したクールビズシャツは女性用が襟元のリボン、男性用が前ボタンの回りに大島紬をあしらった。
奄美大島で生産されたという西郷柄の生地を使った1枚に袖を通した三反園知事。「若返った気分。着心地がいい」と笑顔を見せ、PRに力を入れることを約束した。
本場大島紬織物協同組合の窪田茂理事長(奄美市名瀬出身)は「外国人観光客向けの洋装品にも力を入れている。素材として使ってもらえたら業界に活気が出る」と話した。