沖永良部島の大型製糖工場、南栄糖業㈱(和泊町)は25日、2017~18年期(17年産)の原料サトウキビ搬入を終了した。搬入量は8万5千㌧で前期比1万1500㌧(11・9%)の減。暫定値の収穫面積1660㌶で算出した10㌃当たり収量(単収)は約5・1㌧で前期比1・0㌧の減。過去30年で2番目の豊作だった前期は下回ったが、3年連続で8万㌧を上回った。
今期は昨年12月10日、操業を開始。当初は3月末での終了を予定したが、雨の影響で機械での収穫が遅れた。工場稼働日数は129日間だった。
原料糖度は昨秋の台風の影響などで、操業開始時は登熟遅れも懸念され、1月上旬まで11度台と低迷していたが、2月以降は徐々に上昇。平均13・58度となり前期比1・44度の低下だった。
町別原料量は知名4万8800㌧、和泊3万6200㌧。ハーベスターによる機械収穫率は96・6%。トラッシュ率11・9%。
沖永良部さとうきび生産対策本部の担当者は「原料は8万㌧台を維持し、心配された糖度も最終的には平均で13度台半ばまで上がった。全体で見れば平年より良かった」とする一方、今期も悪天候の影響で搬入終了が大幅に遅れたことを、検討課題に挙げた。